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高齢者の日常をもっと豊かに!日々の中のレクリエーション<第1回>

2024.11.29

誰でも1日は24時間。もちろん高齢者の皆さんにとっても、その条件は変わりません。
では、その24時間をもっと豊かにするためには?

今回はレクリエーション介護士(※)の開発にも尽力された善家氏に、高齢者の日常を豊かにするための考え方や事例をお伺いしました。

※レクリエーション介護士:自分の趣味・特技を活かしながら、アイデアや着眼点によって、高齢者に喜ばれるレクリエーションを学べる資格です。

 
>レクリエーション介護士HP 

■日々の生活の中にレクを取り込む

「レクネタがない」「レクの道具を準備する時間がない」など、レクに関する悩みをよく聞きます。もちろん歳時などのイベントで、しっかりと準備をして非日常的な空間を楽しむレクはとても大切なことです。

でも、もう一方で私が伝えたいことは「日々の生活にレクを取り込む」ということなんですよね。

誰でも1日は24時間。特に生きてく上で必要な基礎生活の時間(食事・入浴・排泄・睡眠など、生きていくうえで起訴となる時間)は、全員が逃れられない時間です。

そんな中に、ふとレクの要素があれば1日がもっと豊かになるはずなんです。

私たちだって、突然いつものトイレットペーパーに模様や香りがついていたり、食卓にお花が飾られていたら「おっ?」って思うじゃないですか。

毎日を同じように繰り返している高齢者にとっては、こういった小さな変化も大きな楽しみにつながるんです。

また日常でいえば、会話や声かけが大事です。天気についてでもいいし、季節についてでもいい。ニュースの話題もあるし、食べ物の話題もありますよね。ただし、話題を出した後には展開させる工夫をしてください。

例えば「年末が近づいてきましたね」から始まったなら、「昔の大掃除は大変でしたね。年末の掃除っていったら何が大変でした?障子貼り?畳の掃除?お母さんならお節料理作りかな?」とか。そうすると、どんどん展開できるんじゃないでしょうか。

ここでもうひと工夫したいのが、同じ方ばかりに質問しないこと。1人ひとりに問いかけて各々にスポットを当てる。そして皆さんに「主人公」になってもらう瞬間を作ってあげてください。

問いかけを考えるのが難しければ、「年末といえば?」と連想ゲームのように問いかけていくのも1つです。「大掃除」「年賀状」「紅白」など、色々な答えが返ってくるのではないでしょうか。

もし答えられない方がいたら、「〇〇さん、今日の服、数の子の色とおそろいでおいしそう!」なんて声をかけられると良いですね。他にもいろんな工夫ができますよ!

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