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検 索とじる
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2023.01.13
第1回では、高齢者の「生きがい」を引き出すことの大切さ、また、それには3つの「作る」が必要になることを紹介してきました。では、3つの「作る」は高齢者にとって、具体的にどのような状態になるのでしょうか?
場所や部屋を用意するだけでは居場所とは言えません。自分らしくいられる時間・環境があって初めて「居場所」となります。高齢者一人ひとりが「ここにいてもいいんだ」と安心できる場所があることが大切です。
例えば…
・ほかの利用者さんと気軽に談笑できる環境・機会がある
・一人でいても心地よい(楽しく過ごせる)場所がある
居場所作りには、「集団レクリエーション」が効果的です。レク活動を共に体験するなかでお互いを知り、仲間意識が芽生え、そこが楽しく安心できる場所に変わっていきます。
ここで大切なのは、レク担当者は「対集団」ではなく、参加者「一人ひとり」をよく観察することです。なぜなら、心地よいと感じる場所や時間は人それぞれに違うからです。
そのためにも、一人ひとりの得意なことや、好きなこと、興味・関心のあることをお聞きしたり、観察する中で見つけることが大切になります。
やりがいとは、人から役割を与えられ、それを評価・賞賛されて得られる充足感や手応えです。高齢者がその役割や行為に対して「自分が役に立っている」と感じることが大切です。
例えば…
・お手伝いから誰かから頼まれる
・お手伝いをして喜ばれる、お礼を言われる
一人ひとりに活動や役割を増やす提案をしてみましょう。
日々の生活の中でお手伝いをお願いすることもできますが、レクに使用する小道具を一緒に作っていただいたり、ゲームの審判・採点係などといった役割をお願いすることができます。また、楽器演奏やアート制作が得意な方に、「演奏会をしませんか」「作品展を開きませんか」といった提案をしてみたり、活動できるきっかけや環境を提供してみましょう。
また大切なのは、スタッフやほかの参加者から感謝・賞賛されることです。最初は気が乗らない状態であっても、感謝や賞賛されることで達成感を得られ、やりがいにつながっていきます。
「やりがい」を作ることができたら、それを「生きがい」につなげる支援ステップとなります。第3回目では、最後の作る「生きがい」について見ていきましょう!
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