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【特集】高齢者との日常会話を広げる4つのヒント<第2回>

2024.09.20

今回は「日常会話を広げるヒント」をテーマに特集していますが、この日常会話は「アイスブレイク(※)」の基本ともいえます。
「会話を使ったアイスブレイク」で、利用者さんの興味・関心を引き出し、距離を縮めていきませんか?

※アイスブレイク…張り詰めた空気(アイスな状態)を溶きほぐす(ブレイクする)技術。高齢者に安心感を抱いてもらうと共に、自身の緊張もほぐすことによって、お互いの距離を縮めることができます。


<第2回>日常会話を広げるヒント その③・その④

■その③:ズバリ、教えてもらおう!

私たちの大先輩である高齢者の方だからこそ、知っていることがたくさんあります。
分からないことを教わるのも、1つのコミュニケーション技術。

自然が身近にあった高齢者の中には、草花や鳥、虫などに詳しい方も。事前に趣味や特技が分かっている方には、詳しいことを積極的に教わってみてはいかがでしょうか。
思いつかない場合は、「今は〇〇ですが、昔はどうでしたか?」と当時のことを教わってみましょう。

【One point アドバイス!】
話すことより「聞く」ことを意識しましょう。
また、教わった後の「ありがとうございます」が大切です。笑顔でしっかりとお礼を伝えましょう。


■リアクションはオーバーに!

あいづちはもちろん、大きくうなずいてくれたり、「それで、それで?」「えー!大変だったね!」などと話を聞いてくれる友達には、話をしやすいものです。

高齢者の方との会話も同じ。相手が上手く話せなかったり、同じことを繰り返してしまったりしても、敬意を持って会話をしましょう。

例えば、認知症の方との会話中に、話が嚙み合わなくなったとしても否定することはNGです。どうせわからないでしょ、また同じこと…と心の中で否定してしまうと、それは知らず知らずに表情や態度にも表れてしまい、相手の話を止めてしまうことに。

【One point アドバイス!】
誉め言葉の「さ・し・す・せ・そ」を活用しましょう!

さ「さすがですね!」
し「知らなかったです!」
す「すごいですね!」
せ「センスがよいですね!」
そ「そうなんですか!」

いかがでしたでしょうか?

会話が広がるごとに、距離が縮まるだけでなく、利用者さんの知らなかった一面が見える可能性もあります。
最初は戸惑われる方もおられるかもしれませんが、反応をみながら少しずつ会話をしてみませんか?


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