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検 索とじる
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2024.04.30
以前の特集で【介護レクに必要な「支援力」って?】についてお伝えしましたが、本テーマの内容を「レクリエーション介護士2級」の公式テキストにて執筆された堅本氏に、改めてお話を伺いました。
介護レクリエーションを提供する心構えとして大切な内容ばかりですので、ぜひ、ご参考ください。
介護レクの役割は、利用者さんに「今日も生きているな!」と感じていただくことが先ず一番です。そのためには、楽しい思いをしてもらうことが大切です。
でも、楽しさにはいろいろあって人によっても違いますので、その人にとって何が楽しいのかをいち早くつかむことが、支援力の第1歩だと思います。
そして、つかんだ後にどうやったら楽しさを引き出してあげられるのかを考えていきます。
例えば指を広げる動作1つとっても、しっかり広げる人と少しだけ広げる人がいます。人それぞれ違うんですよね。だから、その状態を見ながらレクを提供しないといけません。
その人ができることは何だろうな、楽しみと思えることはどんなことだろうな、と理解することが良い支援に繋がります。
それには経験も知識も必要ですが、「これやろう!どう?」というような応答の繰り返しも大事ですので、一緒になって楽しむという心持ちが大切になってきます。
次に、実際のレク現場で考えてみましょう。
例えば、ボールを投げたのに利用者さんが受け取れなかったという場面があったとします。
この時、「失敗しましたね。もう1回やってみましょう」という声がけになりがちです。
でも、これを失敗で終わらせてしまうのではなくて、受け取れなかったらボールを転がしてみてください。転がっているボールを拾うことだって1つの楽しみなんですから。
そうすると、できなかったことよりも「ここはできるんだ」という点にフォーカスした声かけができるようになりますよ。
またレクリエーションというと、どうしても人前に立って面白いことをしなきゃいけないと思いがちです。
しかし、それではレク担当者が主役になってしまいます。そうではなくて、あくまでも主体は利用者さんなんです。利用者さんが喜んでやり始めたら、1歩引いたところから見守って、ちょっと難しそうにしている人がいたらそばに行ってアドバイスするとか、手を貸すなどしてください。それが支援に繋がっていきます。
つまり、指導と支援の違いはレク担当者が主体になるのか、利用者さんが主体で楽しめるようになるのかだと言えますね。
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